解体工事あれこれ

雨の多い時期になってきました。この季節になりますと各地で田植えが始まりますね。逆に雨が降らないと困る方も多い様に思われます。又、この季節は各業界の新一年生が目立つようになります。移動する方も多いのではないでしょうか?

この時期から夏場にかけてエアコンの移設、新設が徐々に増えていくようです。

そこで、問題になってくるのがエアコンに使われている「フロンガス」なのです。知っての通りこのガスは、地球のオゾン層を破壊するようなので適切な処理に関するルールがあります。

         このパンフを見ての通り「フロン排出抑制法」の改正(2020年4月1日施工)により回収が確認されない機器の引き取りは禁止されました。今のところ主に対象となるのは、業務用のエアコン、冷凍機器によりますが、家庭用やカーエアコンは、家電リサイクル法、自動車リサイクル法でルールが決められています。

今のエアコンに充填するガスは「R32・・」と言う物で、一つ前の物は「R4・・」と言う合成ガスらしいです。(詳しい事まで忘れました。)ここまでのガス補充は可能ですが、もう一つ前のガス「R22・・」はフロン系のガスの為補充するガスは無くて新しいエアコンに買い替える必要がでてきます。

この様にエアコン等の撤去が済んで、いざ解体となるとまた、新たな規制がかかってきます。

「大気汚染防止法」と言う物で、アスベストの飛散防止が強化されています。解体物にアスベストが含有されているかどうかの検査を受けてからの解体になります。まず含有の可能性があるサンプル片の採取をします。

それを公的試験場に送って結果を待ちます。

アスベストの含有が確認されると解体コストもUPされます。含有物によっては様々ですが一軒で100万円以上もUPする事もあります。 このような検査結果表が送付されてきます。

これは表紙の写真ですが、十数枚の検査記録(サンプル毎の)が添付されています。

エアコンの件にしても、アスベストの件にしても確実に業者が行っていると言う事は、今のところ100%ではないもののこれを継続していくと近い将来は全てが禁止と言う事になるかも分かりません。注意して施工したいものです。