防蟻対策について

冬本番となりました。日本海側の地域では雪の為渋滞現象も報告されていますよね。屋根の除雪による落下事故もニュースで取り上げています。寒くなったと思ったらもう積雪。

タイヤ交換の予約もいっぱいだそうです。

白アリって寒い時期はあまり活動しないよううに思っている方も多いと思いますが、特に居住する人がいなくなったお家なんかは木製建具の桟部分を食べる・・といったケースがままあります。生活の匂いとかしないし、

振動もしないし・・そう言った物を敏感に感じて出てくるのでしょうか?

一般的に4月から6月頃にかけて、羽蟻となったものが飛ぶといわれます。実は我が家もそうでした。

新築住宅では防蟻工事として土台、大引き、根太等の物から柱の≒1m程度まで処理を施します。それがもっと南の方の地域になりますと白アリの種類が違うため二階部分まで処理を施すようです。

白アリは地中に潜っています。それから床束や基礎をつたって土台とか大引き部分まで侵攻して食べて成長するようです。

 

写真は床束下の土台(昔は石)部分に蟻道が見えますが白アリが地中から束に向かって侵攻したのがわかりますよね。

硬い部分(木材の)は、食べ残しが多くみられます。木材の節とかがそうですが、解体工事なんかでよく見かけます。木材は雨等の水分に接するとふやけて柔らかくなります。そういった部分を好むようです。

雨漏りはそのきっかけになるかもしれません。防蟻処理剤は、25年以上も前は10年物を多く使用してましたが、(匂いがきついが良く効く)ホルムアルデヒド等によるシックハウス症候群の発症で使用できなくなり、現在は5年物を使用しています。

床下に潜る方法は・・例えば床下収納庫からとか、ない場合は畳の部屋から侵入します。

 

畳の下の下地材をカットしてそこから侵入します。もちろんカットした廻りの物が暴れないようにビス等で固定して復旧します(カットしたまま)それと防蟻剤散布のホースを外部から引っ張りますので養生も怠りません。

 

玄関部分の柱は直接きりもみをして、その穴から薬剤注入をします。

 

空いた穴は、コミセンを打ち隠します。シロアリの事は、普段気が付かず、また見えるものでもないので忘れがちになりますが、防蟻工事をした後業者から証明書的な物が発行されますからそれを基に計画させることをお勧めします。

現在では薬剤等の値上げで従来の単価では施工することがむつかしい様です。幸研では、およそ¥4500~5500/坪、程度で(税別)それに経費、準備費が加算されます。幅があるのは床下の状況によるからです。

中には床上から直下の地盤までが短い為に胸を通すのがやっとというお宅もあり、それに束の補強である根がらみ貫が縦横に固定してあると、進行の妨げになり作業時間がかかるからです。

日頃から気を付けて観察して、早くに対策が出来ることを祈ってます。