外壁と防水(災害にむけて)

今年は、いい秋晴れが続きましたね。もうそろそろ冬支度に入ってくる季節になりました。

寒い冬になると・・特に朝・・暖房の効いた部屋にすっ飛んでいくことでしょうね?こうなると断熱性のある家に住みたくなる気持ちになりますよね。

今までの木造住宅だと、昔は畳の部屋が多かったので、床にしてみれば杉板を並べて畳床にして畳を敷きました。畳が藁を芯材としたものだった為、床下の通風をよくして畳を保護する(虫がわかない?)為に杉板だったのでしょう。近年、畳はスタイロ畳(心材が藁ではない)が主流になってきたせいもあり、畳床は構造用合板(又はラワン合板)を貼りその上に畳(スタイロ畳)を敷きましす。もちろん床下の換気は怠りません。

完全に床下と床上を分けて(風が入らないようにと言う意味)施工する様になりました。その上、床下断熱材を入れて、床下に調湿材を敷き並べるといったふうです。

壁については、昔は荒壁(藁が入った土壁)を組んだエツリに塗り付け(裏、表)下地としました。含んだ藁が断熱性を保つという意味だと思います。それとか断熱材を入れる(グラスウール、ウレタン等々)ことで断熱性を確保しています。  

 

 

写真は小屋裏(下屋部分)の2F壁面に断熱材を貼り付けた(青色)状況です。右の写真は、外激下地にウレタンパネル(板状になっていて、t=30mm、サン付きの物)を張りつけ防水シートを施工したものです。この後サイディング用の下地を組み、サイディング(金物取付)を貼り付けます。

最近は、外壁材としてこのサイディング(直打ちと金物付がある)や鋼板貼りが多いように感じます。鋼板はガルバリウム鋼鈑が主流になっています。アルミを含んだ塗膜材を下地に焼き付けてあるもので錆びにくくなっています。それと定尺物ではなく壁の上から下まで1枚で貼り付けることが出来て仕上がりも奇麗です。継ぎ手がなくなる為。鋼板木口が錆びることがない為長持ちします。

 

写真は、鋼板貼りのものです。継ぎ手がなくさっぱりした感じですね。

 

これは外壁材にALCと言う物を使用しています。50mm、100mmと2種類の厚みの物を使っています。

その上に下地処理をして、塗装で仕上げます。ALC貼りの目地コーキングは、以前はアクリル系のシール材(水性)が主流でしたが、今は変成シリコン(低モジュラス)が主流になっています。アクリル系だと「痩せるのが早い」為だと思いますが、特に窓廻りのシール材は変成シリコンが多い様です。又ALCの施工方法(貼り付け方法)も変わってきました。湿式のものから乾式工法へと変わりました。

鋼板貼りの外壁で注意する個所として、窓廻りのコーキングが重要になってきます。一般的に窓廻りだと鋼板木口を隠す為にエンド見切りを入れます。鋼板の形状にもよりますが、どの部分をコーキングするのか?何か所するのか?によって防水性能は変わってきます。

現在に至っては、温暖化の影響なのか災害も大きくなってきました。台風も大型化して雨も強い。雨は上から降ってくるという納め方では対応できなくなってくる箇所が出来てきています。施工方法として無理な部分もありますが、そのことを頭に置いて工事をしたい気持ちです。