楽しい間取りの構想・リフォーム

建築工事ともなれば、いろいろと考えておく事がありますよね。工事範囲から考えられる予算割(素人の考える範囲)、工事中の生活維持の事、近隣の事、そしてどの業者に頼むか(まずは見積依頼)。

いろいろ考える事の中で、一番考えなければならない事・・・それはどう要った工事をして欲しいかだと思います。

既設の間取りの中でいろいろと変更案を模索しても、いきずまってしまうケースが多々あります。

このような場合、まず既設出入口のドア、又は引き戸等の開閉の変更・・開き勝手の変更、ドアを引き戸に又は引き戸をドアに変えたらどうか?等の事を模索してみるのもいいかと思います。そしてどうしても動線がすっきりしないと感じたときは、今度はその出入口の位置の変更を考えましょう。

この場合、たぶん問題になってくるのが・・この柱邪魔だな。無くすことは出来ないかな?等々柱の存在で悩むことでしょう。  

 

 

柱は、その上にある横架材(梁)を受ける形で入っています。撤去したい柱と梁の関係又は柱と梁と2階(平屋の場合は小屋組)の荷重の関係を考えないと撤去の判断はできません。又は柱の上の梁材の継ぎ手(梁と梁とを繋いでいる部分)にも影響されます。これは、専門の人に判断してもらうのがいいと思います。判断と言っても、例えば既設の確認申請書を参考にするなどの事で・・それでも判断しがたいときは、天井裏の状態を確認しないと、なかなか正しい判断はできません。

でも、天井裏ってどうやって確認するんだろう? 天井の一部を撤去して天井点検口のフレームをセットする。このような事でも確認はできます。それが洋間か和室か?によっても撤去や復旧の過程は変わってきます。

そして、柱の問題と言ってもそれが筋交い(斜め材)があるか?ないか?でも考え方に影響をもたらします。筋交いが入っていたら、その部分は耐力壁(建物にかかる力に抵抗する壁)だと考えなければなりません。

筋交いは、建物に対してつり合いよく配置しなければなりません。その撤去したい壁の耐力をほかの壁に移さなくてはなりません(補強工事)。

床に関しては、床下の断熱工事を施すとか、和室を板貼りの洋間に変更するとか

 

もちろん床組の補強も必要になってくるかもわかりません。写真は、束(地面から大引きを支える)の劣化で鋼製束に変更しました。根太を新設、その間隔を303mmにして施工しました。これに断熱材を挟み込み下地として12mmのベニヤを張りつけ、さらに床板(12mm)を貼り付けたのです。床下の地面部分には調湿材を敷きました。・・・

間仕切の変更も条件次第で可能になる事もあります。条件の一番は、荷重のかかり方によります。(これも専門の人に任せましょう)

間仕切の増設を行うときは(主に1F部分)その下に基礎の増設も行った方がいいと思います。なぜなら出入口となる部分の補強になるからです。引き違い戸にするならなおさらです。敷居、又はレールの水平を保ってくれるからです。

荷重だとか耐力壁だとか・・そんな事は専門業者にお任せをすると言うことで、まずは自分たちの暮らしの中で使い勝手が良い動線を確保できるような間取りを数個考えて、業者に相談しましょう。

プランと見積りの同時進行で固めていかれると早く進むかもわかりません。

どこかに旅行に行くのに・・どこがいいかとか、あの景色を見たいとか・・プランを練っているときも楽しいのと同じですね。